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じしんカン の仕組みを概説します。
原理はヘルムホルツ共鳴器の応用です。
振動する物体の上に設置することで発生する振動を印加し
特定の周波数の定在波を抽出します。
日本全国特別なご事情以外は冷蔵庫をお持ちだと思います。
じしんカンは冷蔵庫の上に置き動作振動を音として抽出します。
ヘルムホルツ共鳴器応用機器は通常、ガッチリした筐体ですが
じしんカンは0.4mm鋼板のブリキ缶で積極的に共振させています。
試作品の計測では平常状態において特定の周波数の定在波を
通常より20dB高い音圧レベルで抽出できております。
じしんカンの能力は実はここまでです。

じしんカンが機能するのは
大地震の前兆の地殻変動で発生する高エネルギーの低周波音と
じしんカンが抽出した定在波が共鳴し、設置環境の空間中での
唸りの発生を助長することにあります。
従いまして、じしんカン単体は計測器・検知器ではありません。
毎日の観察を続け、観察者の考察が必要な理科実験器具です。

実際に聴感できる唸りが発生する可能性があるのは、
家具の転倒、土砂災害、津波が発生する規模の大地震で、
「こわかったね」で済む小地震では計器計測が必要です。
当方はじしんカンの宗家ですので、聴感観察だけでなく、
簡易ソフトウェアながらオシロスコープを使用しており
波形とスペクトルの変化による目視観察も併用しています。

構成は右の写真をごらんください。
広口一斗缶と穴あけ加工をした蓋、中に通す塩ビパイプ、
接続するソケット、Oリング、固定用ナットで組み立てています。
工具・材料の用意が出来る方は独自のじしんカンを作るのも
面白いことではないでしょうか


じしんカンの構成部品

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